今日は財務会計のR3第35問について解説します。
チェーン小売業の物流センターの機能に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 仕入先から物流センターへの納品頻度は、在庫型物流センターよりも通過型物流センターを利用する方が少なくしやすい。
イ 通過型物流センターには、各仕入先からの納品に対する店舗での荷受作業を集約する機能はない。
ウ 店舗での発注から納品までのリードタイムは、通過型物流センターよりも在庫型物流センターを利用する方が短くしやすい。
エ 物流センターから店舗へ多頻度小口配送を推進すると、店舗の平均在庫量は増加する。
オ 物流センターから店舗へのカテゴリー納品を行うと、店舗への納品回数は多くなる。
解説
店舗販売管理より物流センターに関する問題です。
それぞれのセンターの特徴を入れ替えた選択肢がよく登場してきますので、まとめシートでは以下のように特徴をまとめています。
それでは選択肢を確認していきましょう。
選択肢ア:仕入れ先からの納品頻度は、在庫型か通過型かには直接的な影響はないので×です。ただし、在庫型センターの場合は保管機能があるため仕入れ先からの納品頻度が少なくなり間接的には影響を受けるとも言えます。
選択肢イ:通過型センターでは店別にピッキング作業を行うこともあります。よってこの選択肢は×です。
選択肢ウ:在庫型センターの特徴の一つに在庫を活かしたリードタイムの短さがあります。よってこの選択肢は〇です。
ここで確定させてもよいですが、念のため他の選択肢も確認しましょう。
選択肢エ:小口配送にすると店舗は、より必要最低限の量を必要な時に受け取ることができるようになるので在庫は減少します。よってこの選択肢は×です。
選択肢オ:カテゴリー納品とは店舗の売場カテゴリーに応じて商品を配送する方法なので、納品回数には関係ありません。よってこの選択肢は×です。
以上から、正解は選択肢ウとなります。
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